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Metaphorical Dream

linux fcoe



現在(2010/10/30)はFedora13でFCoE TargetとInitiatorの
インストールに成功し手順をアップ済みです。

◆FCoE TargetとInitiatorのインストール手順

ここ数日、昼休み時間を利用して、
以下のサイトやIntelのサイトを調べた結果、
ある程度見えてきた感があるので、...ψ(。。 )メモメモ

(1)~(5)まで番号を振ってみたものの、
結局まとまりのないモノになってしまった、、、ごめん。

http://www.open-fcoe.org/

以下のwikiを読む限り、Open-FCoEを使うことにより、
以下の3つのことが出来そう。

http://www.open-fcoe.org/openfc/wiki/index.php/Main_Page

 1.FCoE イニシエータ
 2.FCoE SW ターゲット
 3.FCoE SW ゲートウェイ

で、結論から先に言うと、
 ・1と2は今の環境でも出来そう。
 ・3は以下の物品が必要
   Intel82599搭載NICが4つ
   SFP+ DAC(Direct Attached Cable)が2つ
と考えている。

(1)
そこで、まずは1と2について。

 1.FCoE Initiator Quickstart
 2.FCoE SW Target Quickstart
 
 上記wikiの1&2の各項を読み解くと、
 gitを使ったり、KernelにPatchやModuleを当てて
 Rebuildしたりといった少々敷居の高そうなことは
 必要なもののHardwareがネックとなって「出来ない」
 ということは無い感じがする。
 
 現に2.においても、
  ・Fedora 7 systems
  ・Intel NICs - e1000 driver
  ・MTU = 2500
  ・static any IP addresses
 といった前提条件にて、
 FCoEの実装手順が書かれているため。
 
 但し、手順としては、1よりも2の方が
 難しくなっているのは、確かだけど。
 
 ちなみに、1と2における注意事項として、
 1と2は直結しろ!と書いてある。
 
 原文は以下の通り。
  The FCoE Initiator can use used with FCoE SW target
  with back to back crosswire ethernet connection
  between FCoE initiator and SW target ethernet interfaces.
 
 んまぁ、FCoEスイッチを咬ませるわけじゃないので、
 極々当たり前な話だなと。

(2)
次に3について。
 これは結論にも書いた通り、Hardwareで縛られている。
 
 一番のネックはDCB(Deta Center Bridging)の実装に関して、
 Hardwareレベルでの対応&未対応で成否が分かれる。
 
 当たり前な話だけど、FCoEは「単純な10GbEではない!」ってこと。
 
 ちなみに「DCB」はIEEEにて定義された言葉で、
 同義語としては以下のようなものがある。
  DCE(Data Center Ethernet)
  CEE(Converged Enhanced Ethernet)
  ※
  FCoEのwikiに書いてあるので詳細は割愛
 
 DCBを実装するには"dcbd-0.7.14.tar.gz"をコンパイルして
 インストールする必要があるのだけれど、こいつのREADMEを読んだ時点で、
 「Intel82599は福沢さん7人分」と騒いでいたわけです。
 
 以下、dcbdの「Requirements」の要所のみを抜粋。
 - Linux kernel version 2.6.24 or later.
 - Linux ixgbe driver version 1.3.31.2 or newer.
 - 2.6.23 or newer version of the "iproute2" package should be downloaded
 - 82598-based Intel adapter.
 
 ちなみに、Intelチップの各種ドライバを確認したところ、
 以下のラインナップになっている。

 Intel82574などの安価なchip(マザボOnboardからすれば安価でもないよね)
  →e1000eやe1000ドライバ
 Intel82575&82576(D万円以下でゲット可能 型番:E1G42ET)
  →igbドライバ
 Intel82598&82599(H万円くらいでゲット可能 型番:E10G42BTDA)
  →ixgbeドライバ
 
 話が若干逸れたけど、手順としては以下のイメージ(相当乱暴な書き方です)
  ・ixgbeドライバのインスト
  ・dcbdのインスト
  ・HBA API Libraryのインスト
  ・Lib HBA Linuxのインスト
  ・fcoe-utilsのインスト
 
 上記を実施することにより、CiscoやらBrocadeから発売されている
 FCoE対応スイッチと謳われている製品と、
 ほぼ同等なことが可能になると想定している。
 
 オレの想定イメージとしては、こんな感じ。
 
linux fcoe_e0113173_22454444.jpg

 
(3)
それで、一番最初の話に戻すと、以下2種類の物品が必要となる。
 A.Intel82599搭載NICが4つ
 B.SFP+ DAC(Direct Attached Cable)が2つ
 
 A.はH万円*4で福沢さん28人分
 B.はE-F万円*2で福沢さん6-8人分
 トータルで福沢さん36人くらい呼べば良いかなと。
  ※
  概ね「Ensoniq TS-10」1台分かぁ~。
  あの頃は、TS-10をゲットしたことによって、
  水を得た魚のようにゴリゴリ作ってたなぁと。

 A.の補足
  上図で言うと、1で1個、2で1個、3で2個必要なんですね。
  3からLANスイッチ向けのNICは、普通のNICでOKなので。
 B.の補足
  SFP付きのケーブルだからお得感有り
  イメージとしては、こんなもんです。
  http://www.hpc-technologies.co.jp/images2/swich/10GbE-SFC+capper-w400.jpg

(4)
ここで、オレの悩みとしては、FCoEのスキルを修得する代償として、
福沢さん36人分が妥当かどうか?ってところ。

例えば、これが半年後 or 1年後において、
 ・価格的にどうなっているのか?
  →福沢さんが半分や1/3で済んじゃうかもしれない。
 ・FCoEスキルを持った人材に対する市場価値はどうなっているのか?
  →「やっぱりiSCSIで充分だよ、ドラえも~ん!」ってな
   方向に動き出したら、ご愁傷様となってしまう。
   っていうか、危険だしw

但し、福沢さん36人ってのは、現在の価格として高いか?安いか?を見積もる場合、
CiscoNexus5010=福沢さん250人分なので、いわずもがなという点は否めない。

(5)
本題からは逸れるけど「スキルを福沢さんに変える」っていうことは、
こういった点を算段した上で、時間との戦いを繰り広げる(※)必要がありそうだなと。
 ※
 時間経過と共に"とあるスキル"を修得した人口は増えるから
 相対的に"とあるスキル"の価値は下がると考えている。

(A)スキルを修得(のために投資)する期間
(B)スキルを利用(して収穫)する期間

(A)と(B)が交互に訪れれば、頑張り甲斐もあるんだけどねぇ(^^;
さらに欲を言えば、(B)の期間に新しい(A)が出来れば言うこと無しかなと。

ただ、(A)の見極めが難しいのも確かです。

by mdesign21 | 2010-01-25 22:45 | IT系